「40代で転職したいけれど、志望動機がまったく思いつかない…」
「本当は今の会社を辞めたいだけなのに、何を書けばいいんだろう」
「例文を見ても立派なことばかり書いてあって、自分には当てはまらない」
そんな悩みを抱えていませんか?
40代で転職活動を始めると、
履歴書や職務経歴書を書く段階で手が止まってしまうことがあります。
特に難しいのが、「なぜ当社を志望したのですか?」という質問です。
正直なところ、給料を上げたい、休日を増やしたい、
今の人間関係から離れたいという理由で転職を考えている人もいるでしょう。
しかし、その気持ちをそのまま志望動機に
書いてよいのか迷ってしまいます。
「40代なのに、こんな簡単なことも書けないなんて…」
「特別な実績もないし、応募しても採用されないのでは?」
そう考えて、転職活動そのものに
自信をなくしてしまう人もいるかもしれません。
でも、志望動機が書けないことと、
転職先で活躍できる能力がないことは別の問題です。
志望動機は、立派な経歴や特別な資格が
なければ書けないものではありません。
これまで経験してきた仕事と、
応募先の会社が求めていることを整理すれば、
自分の言葉で伝えられる内容が見つかる可能性があります。
大切なのは、無理に熱意を作り出すことではなく、
「なぜその仕事を選ぶのか」「これまでの経験をどう活かせるのか」を具体的にすることです。
この記事では、40代で転職の志望動機が書けない人に向けて、
次の内容をわかりやすく解説します。
- 志望動機が思いつかない本当の理由
- 40代の転職で企業が確認しているポイント
- 志望動機を簡単に作れる3つのステップ
- 製造業・事務・営業・未経験転職の具体的な例文
- 採用担当者に伝わりにくいNG例と改善方法
- どうしても書けないときの対処法
難しい文章を書く必要はありません。
この記事を読みながら一つずつ整理していけば、
履歴書に書くための志望動機を自分で組み立てられるようになります。
まずは、なぜ志望動機が書けなくなってしまうのか、
その原因から確認していきましょう。

第1章|40代の転職で志望動機が書けないのはなぜ?手が止まる5つの理由
「転職したい気持ちはあるのに、志望動機がどうしても書けない…」
そんな悩みを抱えている40代の方は、
まず書けない理由を整理してみましょう。
志望動機が思いつかないからといって、
仕事に対する意欲や能力がないわけではありません。
特に40代になると、これまでの経験があるからこそ
「自分の経歴に合った立派なことを書かなければ」
と考えてしまう場合があります。
しかし、最初から完璧な文章を書く必要はありません。
まずは、志望動機を書く手が止まってしまう5つの理由を確認していきましょう。
① 本音は「今の会社を辞めたい」だから
40代で転職を考える理由は、必ずしも新しい仕事への憧れだけではありません。
例えば、次のような事情がある人もいるでしょう。
- 給料が何年も上がらない
- 上司や同僚との人間関係に疲れた
- 残業や休日出勤が多い
- 会社の将来性に不安がある
- 今の職場で定年まで働く自信がない
こうした理由で転職を考えていると、
応募先の志望動機を聞かれても、すぐには答えが浮かばないものです。
「正直、今の会社を辞められるならどこでもいい」
そこまで追い詰められている人もいるかもしれません。
しかし、今の会社を辞めたいという気持ちと、
転職先を選ぶ理由は分けて考えることができます。
まずは現在の職場で何を変えたいのかを整理することが、
志望動機を作る第一歩です。
② 応募企業に特別な魅力を感じていないから
求人を探すとき、最初に確認するのは給与や勤務地、休日などの条件ではないでしょうか。
条件が合っているから応募したいと思うのは、ごく自然なことです。
ただ、履歴書に「給与が希望に合っていたため」とだけ書いても、
その会社で働きたい理由は十分に伝わりません。
だからといって、無理に企業理念へ共感する必要もありません。
例えば、求人票に書かれた仕事内容を見て、
「これまでの経験が活かせそう」
「今まで担当していた業務と共通する部分がある」
と感じたなら、それも応募先を選んだ理由になります。
特別な憧れよりも、
自分の経験と応募先の仕事に接点があるかどうかを探してみましょう。
③ 自分にはアピールできる経験がないと思っているから
「管理職になったことがない」
「特別な資格もない」
「20年近く同じ仕事を続けてきただけ」
このように考えて、
自分には志望動機に書ける経験がないと思っていませんか?
しかし、長年同じ仕事を続けてきた経験にも、
さまざまな強みが隠れています。
例えば製造業であれば、次のような経験です。
- 決められた納期を守って仕事を進めてきた
- 製品の品質を確認してきた
- 作業中のトラブルに対応してきた
- 新人に作業手順を教えてきた
- 安全に気を配りながら業務を続けてきた
本人にとっては当たり前の仕事でも、
応募先で役立つ経験であれば十分にアピール材料になります。
40代の志望動機では、目立つ実績だけでなく、
日々の仕事で培った経験にも目を向けることが大切です。
「そう言われても、自分には本当にアピールできる経験がない…」
そんな人は、まず自分の強みを整理することから始めてみましょう。
特別な資格や管理職経験がなくても、
これまでの仕事で培ってきた経験を強みとして伝える方法はあります。
関連記事:40代の転職で強みがない…何もない人が自分の強みを見つける5つの方法
④ 40代らしい立派な志望動機を書こうとしているから
「40代なのだから、若い人と同じ内容ではいけない」
「社会人経験が長いのだから、説得力のある文章を書かなければ」
このように考えるほど、志望動機を書くことが難しくなってしまいます。
しかし、難しい言葉を並べた文章が、
必ずしも評価されるわけではありません。
企業にとって重要なのは、応募者がどのような経験を持ち、
なぜその仕事を希望しているのかが伝わることです。
例えば、
「これまで培った豊富な経験を活かし、
御社の発展に寄与したいと考えております」
という抽象的な文章よりも、
「製造現場で15年間、加工業務と品質確認を担当してきました。
その経験を活かし、貴社の製造業務に貢献したいと考えています」
という文章の方が、経験と応募理由が具体的に伝わります。
無理に立派な言葉を使わず、自分の経験をわかりやすく説明しましょう。
⑤ 不採用が怖くて正解を探しすぎているから
40代の転職では、年齢や家族の生活を考えて、
失敗したくない気持ちが強くなることもあります。
そのため、インターネットで何度も例文を調べたり、
文章を書いては消したりしてしまう人もいるでしょう。
しかし、すべての企業に通用する正解の志望動機はありません。
応募先によって仕事内容も求める人物像も異なるためです。
まずは完璧な文章を目指すのではなく、
次の3つを簡単に書き出してみてください。
- なぜ転職したいのか
- これまでどんな仕事をしてきたのか
- 応募先でどんな経験を活かせそうか
最初は箇条書きでも構いません。
志望動機は、何もないところから考えるのではなく、
自分の経験を整理するところから始めましょう。
第2章|40代の志望動機は熱意だけでは足りない?企業が知りたい3つのこと
志望動機を書く前に、
企業がどのような点を確認したいのかを理解しておくことも大切です。
40代の転職だからといって、
必ず管理職経験や特別な実績が求められるわけではありません。
ただし、応募する仕事によっては、
これまでの経験をどのように活かせるかが重視されます。
そのため、志望動機では次の3つを意識してみましょう。
① なぜ数ある会社の中から応募したのか
企業が志望動機を確認する理由の一つは、
応募者がなぜその会社や仕事に興味を持ったのかを知るためです。
例えば、
「安定した会社で長く働きたいと思ったためです」
という理由だけでは、ほかの会社にも当てはまってしまいます。
そこで、応募先の求人情報や事業内容から、
自分が関心を持った点を一つ探してみましょう。
製造業であれば、
「精密部品の加工を行っていること」
「品質管理に力を入れていること」
「これまで扱ってきた設備や製品と共通点があること」
などが考えられます。
大切なのは、応募先を過剰に褒めることではありません。
自分がその仕事を選んだ理由を、具体的に説明することです。
② これまでの経験を仕事にどう活かせるのか
40代の転職では、
これまで積み重ねてきた経験が大きな判断材料になることがあります。
ただし、「経験が豊富です」と伝えるだけでは、
具体的な強みがわかりません。
例えば、製造業で長年働いてきた人なら、
「15年間、製造現場で加工業務を担当してきました」
だけでなく、
「加工業務に加え、図面確認や製品検査も担当してきました」
と説明すると、どのような仕事ができるのか伝わりやすくなります。
営業職であれば顧客対応や既存顧客との関係構築、
事務職であれば正確な書類処理や社内調整なども経験の一つです。
管理職経験がなくても問題ありません。
応募先が求める仕事と、
自分が経験してきた業務の共通点を考えてみましょう。
③ 入社後にどのような貢献ができるのか
志望動機では、入社後にどのような形で仕事に取り組みたいのかを伝えることも重要です。
例えば、
「新しい環境で成長したいと考えています」
という文章だけでは、自分が得たいものが中心になってしまいます。
もちろん、成長したい気持ちが悪いわけではありません。
ただ、応募先にとっては、
その人が入社後にどのような役割を担えるのかも知りたいところです。
そのため、
「これまでの品質確認の経験を活かし、製品の品質維持に貢献したいと考えています」
というように、経験と入社後の仕事を結び付けると伝わりやすくなります。
未経験職への転職であれば、
すぐに大きな成果を出せると約束する必要はありません。
これまで培ってきたコミュニケーション能力や業務改善の経験など、
別の職種でも活かせる部分を伝えましょう。
応募理由・これまでの経験・入社後の貢献。
この3つを意識すれば、志望動機の方向性が見えてきます。
第3章|志望動機が思いつかない40代へ|たった3ステップで文章にする方法
ここからは、実際に志望動機を作っていきましょう。
「書き方はわかったけれど、いざ文章にしようとすると何も思いつかない」
そんな人でも取り組めるように、3つのステップに分けて説明します。
最初からきれいな文章を書く必要はありません。
紙やスマートフォンのメモを使って、一つずつ整理してみてください。
① ステップ1|転職したい本当の理由を紙に書き出す
まずは、現在の会社を辞めたい理由や、
転職先に求めていることを正直に書き出してみましょう。
例えば、次のような内容です。
- 給料を上げたい
- 休日を増やしたい
- 残業を減らしたい
- 人間関係のよい職場で働きたい
- 今までの経験を活かしたい
- 将来も安心して働ける環境を探したい
この段階では、履歴書に書ける内容かどうかを気にする必要はありません。
大切なのは、自分が転職によって何を変えたいのかを明確にすることです。
例えば「給料を上げたい」という人なら、
「今の会社では経験を積んでも給与が上がりにくい」
「これまでの技術や経験を活かせる仕事を探したい」
というように、背景にある気持ちまで整理します。
ただし、給与を上げたい気持ちがあるからといって、
必ず「経験を評価してもらいたい」と考えているとは限りません。
無理に理由を作らず、自分の本音に合ったものだけを残しましょう。
② ステップ2|求人票から自分の経験と重なる部分を探す
次に、応募したい会社の求人票を読み直します。
ここで確認したいのは、企業が求めている仕事内容と、
自分が経験してきた仕事の共通点です。
例えば、求人票に次のような仕事内容が書かれていたとします。
【応募先の仕事内容】
- 工作機械を使用した部品加工
- 加工図面の確認
- 製品の寸法検査
- 品質改善への取り組み
一方、自分の経験が次の内容だったとします。
【これまでの経験】
- マシニングセンタによる加工
- 加工図面の読み取り
- ノギスやマイクロメータを使った検査
- 加工不良への対応
この場合、仕事内容と自分の経験に共通点があることがわかります。
その共通点を志望動機に使えば、単なる憧れではなく、
経験に基づいた応募理由を伝えられます。
未経験の仕事に応募する場合も同じです。
仕事内容が完全に一致していなくても、
これまでの仕事で身につけた能力を活かせる可能性があります。
例えば、製造業から物流管理へ転職する場合なら、
納期管理や作業手順の改善経験などが接点になるかもしれません。
求人票を見ながら「自分にもできそうなこと」「これまで経験してきたこと」を一つでも探してみましょう。
③ ステップ3|応募理由・経験・入社後の貢献をつなげる
最後に、ステップ1と2で整理した内容を文章につなげます。
おすすめは、次の3つの順番です。
① 応募理由
なぜその会社や仕事に興味を持ったのか。
② これまでの経験
どのような業務を担当し、何を身につけてきたのか。
③ 入社後の貢献
その経験を応募先でどのように活かしたいのか。
例えば、製造業で15年間働いてきた人なら、次のようにまとめられます。
【志望動機の例文】
「これまで培ってきた機械加工の経験を活かし、さらに幅広い製品づくりに携わりたいと考え、貴社を志望しました。
私は製造現場で15年間、マシニングセンタによる部品加工を担当し、図面確認から加工、製品検査まで経験してきました。
貴社の求人内容を拝見し、これまでの加工経験を活かせる業務があると感じています。入社後は、新しい設備や作業手順も積極的に学び、安定した品質の製品づくりに貢献したいと考えています。」
このように、特別な資格や管理職経験がなくても、
これまでの仕事を具体的に説明することで志望動機を作れます。
ただし、この例文は架空の経歴をもとにしています。
実際に使用する場合は、応募先の特徴や自分の経験に合わせて修正してください。
志望動機を作るときには、自分の経験や強みを整理しておくことも大切です。
ただし、志望動機と自己PRは同じものではありません。
志望動機は「なぜその仕事を選んだのか」、
自己PRは「自分にはどのような強みがあるのか」を中心に伝えます。
自己PRの書き方や具体的な例文を知りたい方は、
こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:40代で自己PRが思いつかない|転職で使える強みの見つけ方と例文
④ 文章が苦手でも使える志望動機の基本テンプレート
ここまでの内容を、誰でも使いやすい形にまとめます。
志望動機がどうしても書けない場合は、
次のテンプレートに自分の経験を当てはめてみましょう。
【志望動機の基本テンプレート】
「私は、これまでの〇〇の経験を活かし、〇〇に携わりたいと考え、貴社を志望しました。
前職では〇年間、主に〇〇の業務を担当し、〇〇に取り組んできました。
貴社の〇〇という仕事内容に魅力を感じており、これまで培った〇〇の経験を活かしながら、〇〇に貢献したいと考えています。」
最初からすべての空欄を埋める必要はありません。
まずは、自分が経験してきた仕事を一つ書いてみましょう。
そのうえで、応募先の仕事内容と結び付けていけば、
志望動機の下書きが完成します。
なお、履歴書などの書き言葉では「貴社」、
面接などの話し言葉では「御社」を使うのが一般的です。
また、志望動機は例文をそのままコピーするのではなく、
実際の仕事内容や応募理由に合わせて調整することが大切です。
「給料がよいから」「休みが多いから」といった理由が最初に浮かんだ人も、
無理に気持ちを隠す必要はありません。
次の第4章では、そうした転職の本音を、
応募先にも伝わる志望動機へ整理する方法を具体的に解説します。
第4章|「給料がいいから」でも大丈夫?40代の本音を志望動機に変える言い換え方
「本当は給料を上げたいだけなのに、そんな理由を書いていいのだろうか」
「今の会社の人間関係が嫌で転職したいけれど、正直に伝えたら印象が悪くなりそう…」
40代の転職では、
このように本当の転職理由と志望動機の間で悩む人もいるでしょう。
しかし、給与や休日などの条件を重視して転職先を探すことは、
決しておかしなことではありません。
特に40代になると、家族の生活や将来の収入、
体力面なども考えて仕事を選ぶ必要があります。
大切なのは、本音を無理に隠すことではなく、
応募先の仕事内容や自分の経験と結び付けて説明することです。
ここでは、よくある5つの転職理由を例に、
志望動機の考え方を紹介します。
① 給料を上げたい場合|条件だけで終わらせない伝え方
40代で転職を考える理由として、給与面への不満は珍しくありません。
「長年働いているのに給料が上がらない」
「子どもの教育費や住宅ローンを考えると、今の収入では不安」
このような事情から転職を考える人もいるでしょう。
しかし、志望動機に「給料が高いから応募しました」とだけ書いても、
その会社を選んだ理由が十分に伝わりません。
そこで、給与条件だけでなく、
自分の経験を活かせる仕事内容にも注目してみましょう。
【志望動機への言い換え例】
「これまで製造現場で培ってきた加工技術や品質確認の経験を活かし、より幅広い業務に携わりたいと考えています。貴社の募集内容を拝見し、これまでの経験を活かせる仕事内容に魅力を感じ、志望しました。」
この文章では、給与について無理に説明していません。
給与が転職のきっかけであっても、
応募先の仕事内容に実際に魅力を感じているなら、
その点を志望動機の中心にできます。
ただし、面接で転職理由や希望年収を質問された場合は、
条件面についても正直に説明することが大切です。
② 休日を増やしたい場合|働き方と仕事内容を結び付ける
「休日出勤が多く、家族との時間が取れない」
「このままの勤務体制では体力的に厳しい」
こうした理由で転職を考える40代の人もいるでしょう。
休日を重視すること自体は問題ありません。
ただし、志望動機では休日の多さだけでなく、
応募先でどのような仕事をしたいのかも伝えることが大切です。
【志望動機への言い換え例】
「これまで製造業で長年勤務し、納期を意識した作業や品質確認に取り組んできました。今後は生活とのバランスも大切にしながら、これまでの経験を活かして長く働きたいと考えています。貴社の募集内容を拝見し、経験を活かせる業務と働き方の両面に魅力を感じ、志望しました。」
このように、働き方を重視する理由を伝えながら、
仕事内容への関心も示せます。
ただし、求人票だけでは実際の残業時間や休日出勤の状況がわからない場合もあります。
応募前や面接時には、勤務条件を確認しておきましょう。
③ 人間関係が嫌な場合|前職への不満を中心にしない伝え方
上司との関係や職場の雰囲気が原因で、
転職を考える人もいるでしょう。
しかし、志望動機に前職の不満ばかり書いてしまうと、
応募先で働きたい理由が伝わりにくくなります。
例えば、
「上司と合わず、今の職場では働き続けられないため応募しました」
という説明だけでは、なぜその会社を選んだのかがわかりません。
そこで、これまでの経験と今後取り組みたい仕事に目を向けてみましょう。
【志望動機への言い換え例】
「これまでの職場では、製造業務に加えて他部署との作業調整にも携わってきました。今後はこうした経験を活かしながら、周囲と協力して業務を進められる仕事に取り組みたいと考えています。貴社の募集職種では、現場での連携が求められると知り、これまでの経験を活かせると感じ志望しました。」
実際に経験していない協力体制や企業文化を、
勝手に志望理由にする必要はありません。
応募先について確認できた情報と、
自分の経験を結び付けることが重要です。
④ 今の会社に将来性がない場合|転職先で実現したいことを整理する
「会社の業績が悪く、将来が不安」
「このまま働き続けても、新しい技術を身につけられない」
こうした事情から、転職を考える人もいるでしょう。
しかし、今の会社への不安だけを志望動機にしても、
応募先への関心は伝わりません。
そこで、今後どのような仕事に取り組みたいのかを整理します。
【志望動機への言い換え例】
「これまで製造現場で加工業務を担当し、製品の品質維持に取り組んできました。今後はこれまでの経験を活かしながら、新しい加工技術についても学び、仕事の幅を広げたいと考えています。貴社の募集内容にある〇〇の業務に関心を持ち、志望しました。」
ここで重要なのは、応募先の事業や仕事内容を実際に調べることです。
会社の将来性を断定するのではなく、
自分が挑戦したい業務との接点を説明しましょう。
⑤ 家から近い場合|通勤条件だけではない応募理由を見つける
40代になると、通勤時間を短くしたいと考える人もいるでしょう。
家族との時間や体力面を考えれば、勤務地は大切な判断材料です。
ただし、「家から近いから」という理由だけでは、仕事内容への関心が十分に伝わりません。
【志望動機への言い換え例】
「これまで製造業で部品加工や製品検査を担当してきました。貴社の募集内容を拝見し、これまでの経験を活かせる業務があると感じています。また、無理のない通勤環境で長く働ける点にも魅力を感じ、志望しました。」
このように、仕事内容への関心と通勤条件の両方を伝えることができます。
ただし、仕事内容に関心がないのに、
無理に理由を作る必要はありません。
転職の本音は、志望動機を考えるための出発点です。
給与・休日・人間関係などの希望を整理しながら、
応募先で働きたい理由を探してみましょう。
第5章|【そのまま参考にできる】40代の転職志望動機|状況別の例文6選
「書き方はわかったけれど、自分の場合はどう書けばいいのかわからない」
そんな人のために、ここでは40代の転職で参考にできる志望動機の例文を紹介します。
製造業・品質管理・事務・営業・未経験職など、
状況別に6つ用意しました。
どの例文も、特別な資格や華やかな実績だけに頼らず、
これまでの仕事で培った経験を伝える構成にしています。
ただし、例文をそのままコピーして提出するのではなく、
自分の経験や応募先の仕事内容に合わせて修正してください。
① 製造業から同じ製造業へ転職する場合の例文
【こんな人におすすめ】
- 製造業で10年以上働いている
- 加工や組立などの現場経験がある
- 今までの経験を活かして転職したい
- 管理職経験や特別な資格はない
【志望動機の例文】
「私はこれまで製造業で15年間、機械加工の業務を担当してきました。主にマシニングセンタを使用した部品加工に携わり、図面確認から加工、寸法検査まで経験してきました。
今後はこれまで培った加工技術を活かしながら、さらに幅広い製品づくりに携わりたいと考えています。
貴社の募集内容を拝見し、これまでの経験を活かせる仕事内容に魅力を感じ、志望しました。入社後は新しい設備や作業手順も積極的に学び、品質と納期を意識した製品づくりに貢献したいと考えています。」
【この例文のポイント】
製造業の経験を活かした転職では、
仕事内容を具体的に書くことが重要です。
単に「製造業で15年間働きました」と書くよりも、
使用した機械や担当業務まで説明した方が、応募先に経験が伝わりやすくなります。
例えば、次のような内容に置き換えられます。
- マシニングセンタによる加工
- NC旋盤を使用した部品製造
- 製品の組立・検査
- 設備の点検や保守
- 加工不良への対応
自分が実際に経験した業務を選んで記載しましょう。
② 製造業から品質管理・生産管理へ転職する場合の例文
【こんな人におすすめ】
- 製造現場の経験がある
- 品質確認や納期管理に携わったことがある
- 現場経験を活かして仕事の幅を広げたい
- 品質管理や生産管理への転職を考えている
【志望動機の例文】
「私はこれまで製造現場で18年間勤務し、部品加工や製品検査などの業務を担当してきました。
日々の仕事では、製品の寸法確認や加工不良への対応を経験し、品質を維持することの重要性を学びました。
今後はこうした現場経験を活かし、製品の品質管理により深く関わりたいと考えています。
貴社の品質管理職の募集を拝見し、製造現場で培った経験を活かせると感じ、志望しました。入社後は品質管理に必要な知識を学びながら、不良の発生防止や品質の安定に貢献したいと考えています。」
【この例文のポイント】
未経験の職種へ応募する場合でも、
これまでの経験との共通点があれば、志望動機を組み立てられます。
特に製造業から品質管理へ転職する場合は、
次のような経験が参考になります。
- 製品の寸法検査
- 不良品の原因確認
- 作業手順の見直し
- 検査記録の作成
- 品質トラブルへの対応
ただし、製品検査の経験があることと、
品質管理業務を一通り担当できることは同じではありません。
未経験の業務については、これから学ぶ姿勢を伝えることが大切です。
なお、生産管理職に応募する場合は、
品質検査よりも納期調整・工程管理・作業計画などの経験を中心に書くと、
応募職種との接点が明確になります。
③ 事務職から別の会社へ転職する場合の例文
【こんな人におすすめ】
- 一般事務や営業事務の経験がある
- 同じ事務職で転職したい
- 特別な資格や管理職経験がない
- 長年続けてきた仕事を活かしたい
【志望動機の例文】
「私はこれまで一般事務として12年間勤務し、電話対応や書類作成、データ入力などの業務を担当してきました。
日々の業務では、書類の確認を徹底し、正確かつ期限内に仕事を進めることを心がけてきました。
今後もこれまでの事務経験を活かしながら、社内の業務を支える仕事に携わりたいと考えています。
貴社の募集内容を拝見し、これまで経験してきた書類管理や社内調整の業務を活かせると感じ、志望しました。入社後は新しい業務にも柔軟に対応し、正確で円滑な事務処理に貢献したいと考えています。」
【この例文のポイント】
事務職の志望動機では、
日常業務で意識してきたことを具体的に伝えましょう。
例えば、
- 入力ミスを防ぐために確認を徹底した
- 締め切りを守って書類を作成した
- 社内の問い合わせに対応した
- 複数の仕事を優先順位をつけて進めた
といった経験です。
「事務しか経験がない」と考える必要はありません。
日々の仕事を正確に進めてきた経験も、
応募先の業務と関連していればアピール材料になります。
④ 営業職でこれまでの経験を活かす場合の例文
【こんな人におすすめ】
- 営業職として長年働いてきた
- 既存顧客との関係構築が得意
- 大きな営業成績を残した経験はない
- 同じ営業職で転職を考えている
【志望動機の例文】
「私はこれまで営業職として14年間勤務し、主に既存顧客への提案や問い合わせ対応を担当してきました。
仕事では、お客様の要望を丁寧に確認し、状況に合った提案を行うことを大切にしてきました。
今後はこれまで培った顧客対応の経験を活かし、より幅広い商品やサービスの提案に携わりたいと考えています。
貴社の営業職の募集を拝見し、既存顧客との関係を大切にする業務内容に魅力を感じ、志望しました。入社後は商品知識を身につけながら、お客様との信頼関係づくりに貢献したいと考えています。」
【この例文のポイント】
営業職では、売上や契約件数などの実績があれば、
具体的な数字を入れることで説得力を高められます。
しかし、目立った営業成績がない場合でも、
次のような経験を伝えることは可能です。
- 既存顧客との継続的な関係づくり
- 顧客からの問い合わせ対応
- 商品やサービスの提案
- 社内の関連部署との調整
- クレームへの対応
ただし、企業によって新規開拓営業と既存顧客営業では、
求められる能力が異なります。
応募先の仕事内容に合わせて、
自分の経験を選びましょう。
⑤ 40代から未経験の仕事へ挑戦する場合の例文
【こんな人におすすめ】
- 40代から異業種へ転職したい
- 未経験の仕事に興味がある
- これまでの経験が役立つのかわからない
- 年齢や経験不足が不安
【志望動機の例文:製造業から物流管理へ】
「私はこれまで製造業で16年間勤務し、製品の加工や検査、納期を意識した作業に取り組んできました。
日々の業務を通して、決められた納期を守ることや、作業の進み具合を確認することの重要性を学びました。
今後はこうした経験を活かしながら、物流管理の仕事に挑戦したいと考えています。
貴社の募集内容を拝見し、商品の入出荷管理や作業の進行確認など、これまでの経験と共通する部分があると感じ、志望しました。
物流業務については新たに学ぶことも多いと思いますが、現場で培った安全意識や納期管理への意識を活かし、一つずつ業務を身につけていきたいと考えています。」
【この例文のポイント】
未経験職への転職では、経験がないことを隠す必要はありません。
重要なのは、これまでの仕事で身につけた能力を、
応募先の仕事にどう活かせるかを説明することです。
例えば、
- 製造業の納期管理経験 → 物流の進行管理
- 営業職の顧客対応経験 → 接客・カスタマーサポート
- 事務職の書類管理経験 → 総務・営業事務
- 飲食業の新人教育経験 → 店舗管理・教育担当
など、職種が違っても活かせる経験はあります。
ただし、実際には担当していなかった管理業務などを、
経験したように書いてはいけません。
自分が行ってきた仕事を正確に伝えることが大切です。
⑥ 特別な実績や資格がない場合の例文
【こんな人におすすめ】
- 管理職経験がない
- 資格を持っていない
- 目立った成果を出したことがない
- 自分には強みがないと思っている
【志望動機の例文】
「私はこれまで製造現場で15年間勤務し、主に部品の組立や検査業務を担当してきました。
特別な役職に就いた経験はありませんが、日々の仕事では作業手順を守り、品質や安全に注意して業務を進めることを心がけてきました。
今後もこれまで培った経験を活かし、製造の仕事に長く携わりたいと考えています。
貴社の募集内容を拝見し、これまでの組立や検査の経験を活かせると感じ、志望しました。入社後は新しい作業にも積極的に取り組み、正確で安定した製品づくりに貢献したいと考えています。」
【この例文のポイント】
40代の転職だからといって、
必ずしも管理職経験や大きな実績が必要なわけではありません。
応募する職種によっては、
現場での実務経験や安定して業務を進める力も評価材料になります。
例えば、
- 決められた手順を守って作業した
- ミスが起きないよう確認してきた
- 同じ仕事を長期間続けてきた
- 周囲と協力して仕事を進めた
- 新しい作業を覚えて対応してきた
といった経験です。
なお、志望動機の中で無理に「特別な実績はありません」と書く必要はありません。
自分にないものを説明するより、実際に経験してきたことを具体的に伝える方が大切です。
6つの例文を参考に、まずは自分に近いものを一つ選んでみてください。
そのうえで、職種・経験年数・担当業務・応募先の仕事内容を置き換えれば、
自分の志望動機を作りやすくなります。
志望動機が完成したら、次に確認しておきたいのが職務経歴書です。
40代の転職では、志望動機だけでなく、
これまで担当してきた仕事や経験を具体的に伝えることも重要になります。
「特別な実績がない」「職務経歴書に何を書けばいいかわからない」という方は、
実績がなくても経験を整理できる書き方を確認してみましょう。
関連記事:40代の転職|職務経歴書の書き方と例文【実績なしでもOK】
第6章|その志望動機、逆効果かも?40代が避けたいNG例と改善例
志望動機は、立派な文章を書けばよいというものではありません。
一生懸命考えた文章でも、応募理由や経験が具体的に伝わらなければ、採用担当者が判断しにくくなることがあります。
ここでは、40代の転職で避けたい志望動機の書き方を5つ紹介します。
NG例と改善例を比較しながら、自分の文章を確認してみましょう。
① 「御社の理念に共感しました」だけで終わっている
【NG例】
「貴社の企業理念に深く共感し、ぜひ働きたいと思い志望しました。」
企業理念への共感自体が悪いわけではありません。
しかし、どの部分に共感したのか、
自分の経験とどう関係するのかが書かれていないと、
応募理由が伝わりにくくなります。
【改善例】
「貴社が品質を重視した製品づくりに取り組んでいる点に関心を持ちました。私自身も製造現場で製品検査や不良防止に取り組んできたため、その経験を活かして貢献したいと考えています。」
このように、応募先の特徴と自分の経験を結び付けると、
具体性が増します。
なお、企業理念や取り組みについて書く場合は、
実際に公式サイトなどで確認した内容を使いましょう。
② 「勉強させていただきたい」が中心になっている
【NG例】
「未経験の仕事ですが、貴社で一から勉強させていただきたいと思い志望しました。」
新しい仕事を学ぶ姿勢は大切です。
しかし、それだけでは入社後にどのような形で
仕事に取り組めるのかが伝わりません。
【改善例】
「未経験の職種ですが、これまで製造現場で培った安全意識や納期を守る姿勢を活かしたいと考えています。必要な知識を積極的に学び、一日も早く業務に対応できるよう取り組みたいと考え、志望しました。」
未経験職でも、これまでの経験を活かせる部分はないか考えてみましょう。
③ 前職への不満や悪口が多くなっている
【NG例】
「前職では上司との人間関係が悪く、正当に評価されなかったため、転職を決意しました。」
転職理由として人間関係の問題があることは珍しくありません。
しかし、志望動機が前職への不満ばかりになると、
応募先を選んだ理由が伝わりません。
【改善例】
「これまでの仕事で培った経験を活かしながら、今後は新しい環境で業務の幅を広げたいと考えています。貴社の〇〇という仕事内容に関心を持ち、志望しました。」
前職への不満を無理に美化する必要はありません。
ただし、志望動機では応募先で取り組みたい仕事を中心に伝えることが大切です。
④ どの会社にも使える内容になっている
【NG例】
「これまでの経験を活かし、貴社の発展に貢献したいと考えています。」
一見すると問題のない文章ですが、
どの会社にも当てはまってしまいます。
応募先が求めている仕事内容を確認し、
自分の経験との接点を加えてみましょう。
【改善例】
「これまで15年間、マシニングセンタによる部品加工と寸法検査を担当してきました。貴社が募集している精密部品の加工業務では、これまでの経験を活かせると考え、志望しました。」
応募先の仕事内容が一つ加わるだけでも、
志望動機の具体性が高まります。
⑤ 経験をアピールしすぎて応募理由が伝わらない
【NG例】
「私は製造業で20年間勤務し、機械加工、組立、製品検査、新人教育、設備管理など、さまざまな仕事を経験してきました。」
これまでの経験を伝えることは重要です。
しかし、経験を並べるだけでは、なぜ応募したのかがわかりません。
志望動機では、応募先に関係する経験を選び、その経験をどう活かしたいのかまで説明しましょう。
【改善例】
「これまで製造業で20年間勤務し、主に機械加工や製品検査に携わってきました。貴社の精密部品加工の募集内容を拝見し、これまで培った加工技術と品質確認の経験を活かしたいと考え、志望しました。」
すべての経験を盛り込む必要はありません。
応募先の仕事に関係する経験を一つか二つ選び、
応募理由と結び付けることが大切です。
ここまで紹介したNG例に当てはまる部分があっても、
最初からすべてを書き直す必要はありません。
まずは、自分の志望動機に次の3つが含まれているか確認してみましょう。
- なぜその会社や仕事を選んだのか
- これまでにどのような経験をしてきたのか
- 入社後にその経験をどう活かしたいのか
この3つが伝わる文章になっていれば、志望動機の基本的な形は整っています。
次の第7章では、作成した志望動機を応募書類に
使える形へ仕上げるためのチェックポイントを紹介します。
第7章|もう履歴書で悩まない!40代の志望動機を完成させる5つのチェックポイント
「志望動機を書いてみたけれど、本当にこの内容で大丈夫だろうか…」
「40代なのに、こんな短い文章では評価されないのでは?」
ここまで紹介した方法を使って志望動機を作っても、
いざ応募するとなると不安になる人もいるでしょう。
しかし、志望動機は長ければよいというものではありません。
大切なのは、応募先を選んだ理由と、
これまでの経験をどのように活かせるのかが伝わることです。
ここでは、履歴書を提出する前に確認したい5つのポイントを紹介します。
① 応募先を選んだ理由が一つでも入っているか
まず確認したいのは、
なぜその会社や仕事を選んだのかが書かれているかどうかです。
例えば、
「これまでの経験を活かして働きたいと考え、志望しました」
という文章だけでは、応募先を選んだ理由が十分に伝わりません。
そこで、求人票や企業の公式サイトを確認し、
興味を持った仕事内容を一つ加えてみましょう。
【改善例】
「これまでの機械加工の経験を活かし、精密部品の製造に携わりたいと考えています。貴社が募集している加工業務は、これまでの経験と共通する部分が多いと感じ、志望しました。」
応募先の特徴をたくさん並べる必要はありません。
自分が関心を持った仕事内容を一つ具体的に書くことから始めましょう。
② これまでの仕事の経験が具体的に書かれているか
40代の転職では、これまでの経験をどのように伝えるかも重要です。
ただし、管理職経験や特別な資格がなければ評価されないわけではありません。
例えば、
「製造業で15年間働いてきました」
という文章よりも、
「製造業で15年間、マシニングセンタによる部品加工や寸法検査を担当してきました」
と書いた方が、経験した仕事が具体的に伝わります。
事務職なら書類作成や社内調整、
営業職なら顧客対応や提案業務など、応募先と関連する経験を選びましょう。
すべての経歴を書く必要はありません。
応募する仕事に関係する経験を一つか二つ選ぶことがポイントです。
③ 入社後に活かせることが伝わるか
志望動機では、自分が何をしたいのかだけでなく、
入社後にどのような形で仕事に取り組めるのかを伝えることも大切です。
例えば、
「新しい仕事に挑戦し、自分自身を成長させたいと考えています」
という文章だけでは、応募先でどのように働きたいのかが具体的にわかりません。
そこで、これまでの経験と入社後の仕事を結び付けてみましょう。
【改善例】
「これまでの製品検査の経験を活かし、入社後は品質確認の業務に取り組みたいと考えています。また、新しい設備や検査方法についても積極的に学び、正確な業務を通して貢献したいと考えています。」
未経験職に応募する場合は、
すぐに大きな成果を出せると約束する必要はありません。
これまでに身につけた能力を活かしながら、
必要な知識を学ぶ姿勢を伝えましょう。
④ 履歴書に収まる長さで簡潔にまとめられているか
志望動機を書くとき、文章の長さで悩む人も多いでしょう。
「40代なのだから、500文字くらい書いた方がいいのでは?」
「短すぎると、やる気がないと思われそう」
しかし、志望動機にすべての経験を詰め込む必要はありません。
一般的な履歴書であれば、まずは150〜250文字程度を下書きの目安にして、
記入欄の大きさに合わせて調整する方法がおすすめです。
これは必ず守るべき文字数ではありません。
応募先から文字数の指定がある場合は、その指示を優先してください。
文章が長くなりすぎた場合は、次の内容を確認してみましょう。
- 応募理由が何度も繰り返されていないか
- 応募先に関係の薄い経歴まで書いていないか
- 同じ意味の文章が重複していないか
- 抽象的な言葉ばかりになっていないか
例えば、「これまでの経験を活かしたい」という表現を何度も繰り返す必要はありません。
応募理由・経験・入社後の貢献を簡潔にまとめることを意識しましょう。
⑤ 面接で聞かれても自分の言葉で説明できるか
最後に確認したいのは、履歴書に書いた志望動機を面接でも説明できるかどうかです。
インターネットで見つけた例文をそのまま使ってしまうと、
面接で詳しく質問されたときに答えられなくなる可能性があります。
例えば、
「品質改善に貢献したいと書かれていますが、
これまでどのような改善に取り組んできましたか?」
と聞かれたとします。
実際には品質改善の経験がない場合、
回答に困ってしまうでしょう。
そのため、志望動機には自分が本当に経験したことや、
実際に関心を持っている仕事内容を書くことが大切です。
また、面接では履歴書の文章を一字一句暗記する必要はありません。
次の3つを自分の言葉で説明できれば、
内容を整理しやすくなります。
- なぜその仕事を希望しているのか
- これまでにどのような経験をしてきたのか
- その経験を応募先でどう活かしたいのか
履歴書と面接で伝える内容に一貫性があることを意識しましょう。
5つのポイントを確認できたら、
志望動機はひとまず完成です。
完璧な文章を目指して何日も悩むよりも、
応募先に合わせて必要な部分を調整し、次の行動へ進みましょう。
履歴書に書く志望動機が完成しても、
面接でうまく説明できるか不安になる人もいるでしょう。
特に40代の転職では、志望動機だけでなく、
退職理由や自己PRとの一貫性を意識することが大切です。
「なぜ転職するのか」「なぜこの会社を選んだのか」を
面接でどう伝えればよいか悩んでいる方は、
こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:40代の転職で面接に受からない7つの原因|何社も落ちる人の改善ポイント
第8章|どうしても志望動機が書けない40代へ|一人で悩まず完成させる3つの方法
「例文を見ても、自分の経験に当てはめられない」
「何度書き直しても、これでよいのかわからない」
ここまで読んでも、志望動機が完成しない人もいるかもしれません。
特に40代で久しぶりに転職活動を始めた場合、
履歴書や職務経歴書の作成に慣れていないこともあるでしょう。
しかし、志望動機を一人で完成させなければならないわけではありません。
どうしても書けない場合は、考え方を変えたり、
第三者の力を借りたりすることも選択肢になります。
ここでは、具体的な3つの方法を紹介します。
① 求人票を読み直して応募先との接点を探す
志望動機が書けない場合、まず確認したいのが応募先の求人票です。
「この会社に応募したい理由が思いつかない」
という状態では、そもそも仕事内容を十分に理解できていない可能性があります。
そこで、求人票の次の項目を確認してみましょう。
- 実際に担当する仕事内容
- 必要とされる経験やスキル
- 入社後に任される業務
- 会社が扱っている商品やサービス
- 自分の経験を活かせそうな部分
例えば、製造業の求人に「機械加工」「図面確認」「製品検査」と書かれていた場合、
これまでの経験と共通する部分がないか考えてみます。
もし同じ業務を経験しているなら、それが志望動機の材料になります。
反対に、求人票を読み直しても仕事内容に興味が持てない場合は、
応募先を選び直すことも検討してみましょう。
給与や休日などの条件だけでなく、
自分が実際に取り組みたい仕事なのかを確認することも大切です。
② 家族や知人に自分の仕事の強みを聞いてみる
自分の強みがわからず、志望動機が書けない人もいるでしょう。
長年同じ仕事を続けていると、普段行っている業務が当たり前になり、
自分の経験を過小評価してしまうことがあります。
そんなときは、家族や知人、
信頼できる元同僚などに話を聞いてみるのも一つの方法です。
例えば、
「自分が仕事で得意そうなことは何だと思う?」
「今までの仕事で、どんなところを評価されていたと思う?」
と質問してみましょう。
ただし、家族や知人が実際の仕事内容を詳しく知らない場合もあります。
そのため、第三者の意見はあくまで参考として受け止め、
自分の経験と照らし合わせることが重要です。
また、過去に担当した業務や周囲から感謝された出来事を思い出してみることもおすすめです。
例えば、
- 納期が厳しい仕事を最後まで担当した
- 新人に作業を教えた
- 作業ミスを防ぐために確認を徹底した
- 顧客からの問い合わせに丁寧に対応した
- 急なトラブルに落ち着いて対応した
こうした経験も、応募先の仕事内容と関連していれば志望動機の材料になります。
自分では当たり前だと思っている仕事の中に、
応募先で役立つ経験が隠れているかもしれません。
③ 転職エージェントなどに志望動機を添削してもらう
「自分の経験をどう文章にすればいいかわからない」
「志望動機を書いても、採用担当者に伝わる内容なのか不安」
このような場合は、転職エージェントなどの第三者に相談する方法もあります。
転職エージェントの中には、求人紹介だけでなく、
応募書類の添削や面接対策に対応しているサービスもあります。
例えば、次のようなことを相談できます。
- 自分の経験を志望動機にどう活かすか
- 応募先に合わせて文章をどう修正するか
- 職務経歴書と志望動機の内容が一致しているか
- 未経験職へ応募する場合に何をアピールするか
- 面接で志望動機をどう説明するか
ただし、すべての転職エージェントが同じ支援を行っているわけではありません。
利用するサービスや担当者によって、対応内容は異なります。
また、40代の場合は、
希望する職種や地域によって紹介できる求人が限られることもあります。
そのため、登録前に対象年齢や対応職種、
応募書類の添削サービスの有無を確認しましょう。
転職エージェントは必ず利用しなければならないものではありません。
自分で応募書類を作成できる人は、
そのまま転職活動を進めても問題ありません。
一方、一人で何度も書き直している人にとっては、
第三者の意見を取り入れることで改善点が見つかる可能性があります。
なお、公的な相談先としてハローワークなどを活用する方法もあります。
応募書類の相談に対応しているかは、利用する窓口で確認してください。
「志望動機を何度も修正しているのに、書類選考が通らない…」
そんな場合は、志望動機以外に原因がある可能性も考えてみましょう。
40代の書類選考では、経験の伝え方だけでなく、
応募先が求める条件と自分の経歴が合っているかも重要です。
何社も応募しているのに面接へ進めない方は、
こちらの記事で見直すポイントを確認してみてください。
関連記事:40代の転職で書類選考に通らない原因7つ|何社落ちたら見直すべき?
④ 書類選考が通らない場合は志望動機以外も見直す
志望動機を書いて応募しても、
なかなか書類選考に通らない場合もあるでしょう。
そんなとき、
「やっぱり40代だから無理なのだろうか」
と考えてしまう人もいるかもしれません。
しかし、書類選考の結果には、さまざまな要因が関係します。
例えば、
- 応募先が求める経験と自分の経歴が合っていない
- 職務経歴書で担当業務が具体的に伝わっていない
- 応募条件を十分に確認していない
- 求人の競争率が高い
- 志望動機が応募先の仕事内容と結び付いていない
などが考えられます。
不採用の理由が必ずしも志望動機にあるとは限りません。
そのため、書類選考が続けて通らない場合は、
志望動機だけでなく、職務経歴書や応募先の選び方も確認してみましょう。
例えば、職務経歴書では担当業務を具体的に書き、
応募する求人では自分の経験が活かせる仕事を優先して探す方法があります。
また、未経験職ばかり応募している場合は、
これまでの経験を活かせる職種も候補に加えてみましょう。
40代の転職では、応募数を増やすことだけでなく、
応募先と自分の経験が合っているかを見直すことも重要です。
志望動機が完成しない場合も、
書類選考が通らない場合も、一人で悩み続ける必要はありません。
必要に応じて第三者の意見を取り入れながら、
自分の経験が伝わる応募書類へ改善していきましょう。
第9章|まとめ|40代で志望動機が書けなくても大丈夫。経験を整理することから始めよう
「40代なのに、転職の志望動機が書けない…」
そんな悩みを抱えていても、
最初から諦める必要はありません。
志望動機が書けないのは、
必ずしも経験や能力が不足しているからではありません。
自分の経験と応募先の仕事内容を、
うまく結び付けられていないだけの場合もあります。
今回紹介した方法を、もう一度整理してみましょう。
志望動機は立派な経歴がなくても作れる
管理職経験や特別な資格がなくても、
これまで続けてきた仕事の中にアピールできる経験はあります。
製造業なら加工や検査、事務職なら書類作成や社内調整、
営業職なら顧客対応などです。
大切なのは、応募先の仕事に関係する経験を具体的に伝えることです。
まずは応募理由・経験・入社後の貢献を整理する
志望動機を作るときは、次の3つを意識しましょう。
- なぜその会社や仕事を選んだのか
- これまでにどのような経験をしてきたのか
- 入社後にその経験をどう活かしたいのか
この3つを書き出すだけでも、志望動機の方向性が見えてきます。
完璧な文章より、自分の言葉で伝えることが大切
インターネットには多くの志望動機の例文があります。
しかし、どれほど立派な文章でも、
自分の経験と違っていれば面接で説明することが難しくなります。
例文は参考にしながら、
自分が実際に経験してきたことを使って文章を作りましょう。
どうしても書けない場合は、
転職支援サービスや公的な相談窓口などを活用する方法もあります。
40代だからといって、特別な実績や完璧な志望動機がなければ転職できないわけではありません。
まずは応募したい求人を一つ選び、
これまでの経験と仕事内容の共通点を探してみてください。
そこから志望動機の下書きを作ることが、
転職活動を前に進める第一歩になります。

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