「職場で上司に無視される」——それはあなたのせいじゃない。限界を感じたら逃げていい。

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「おはようございます」が返ってこない朝。

「おはようございます」

声をかけたのに、上司はこちらを一瞥することもなく、無言のまま席につく。まるで自分が存在しないかのように、空気のように扱われる毎日。そんな状況が何日も、何ヶ月も続いていれば、心がすり減っていくのは当然です。

こんにちは。転職アドバイザーのmiuraです。

私はこれまで、1,000人を超える方々のキャリア相談に乗ってきましたが、その中でも「上司に無視される」という相談は、決して珍しくありません。そして多くの方が、そのストレスを自分の責任だと思い込んで、苦しみを一人で抱えているのです。

そんな悩みを抱えている方の処方箋になれればよいかなと思い記事を書きたいと思います。


無視は「パワハラ」です。それを伝えたい。

あなたは、ただ「声をかけただけ」です。
ただ、「報告をしただけ」です。
ただ、「その場にいただけ」です。

なのに返事がない。目を合わせてもらえない。存在をスルーされる。

それは「無視」ではありません。
それは、あなたの存在を否定する暴力です。

たとえば、あなたが何か発言したときに、誰かがあからさまに無視をしたらどう感じますか?
「ここにいていいのかな」
「自分が悪いのかな」
「なにかしてしまったのかもしれない」
——そうやって、少しずつ自信を失っていく。

けれど、これは偶然でも、あなたのせいでもありません。
意図的に「あなたを無視する」という行為は、明確なハラスメントです。

厚生労働省も、職場におけるパワハラの一例として「職務上必要な連絡をしない」「仕事を与えない」「話しかけられても無視する」といった行為を挙げています。

つまり、
あなたが毎日感じている「心の痛み」や「苦しさ」は、正当なものです。
感じる必要のない痛みを、今、無理やり味わわされているんです。

もし、あなたの大切な友人が「上司に無視されてるんだ」と泣きながら打ち明けてきたら、どう思いますか?
「我慢しなよ」なんて言えますか?
——言えないですよね。

でも、あなた自身にはなぜかそう言ってしまう。

「これくらい大丈夫」
「自分が弱いだけ」
「我慢すれば、いつか認めてもらえる」

でも、あなたはもう十分頑張ってきた。
本当は限界だと、心はとっくに叫んでいる。

だからこそ、私は伝えたい。
あなたを無視する上司の行為はパワハラです。
あなたの価値や尊厳を踏みにじる、絶対に許されるべきではない行為です。

どうか、その苦しみにフタをしないでください。
どうか、「自分を責めること」を今日で終わりにしてください。

直接的な暴言や暴力だけがパワハラではありません。無視という「沈黙の暴力」は、人格や存在を否定する極めて悪質な行為です。

実際、厚生労働省の定義でも、「業務上明らかに不要なことを継続的に行わせる」「仕事を与えない・関わらせない」などの行為はパワハラに該当します。

それなのに、多くの人がこう言います。

「自分が仕事できないからかもしれない」
「何か気に障ることをしたのかも…」
「自分さえ我慢すればうまくいくはず」

でも、あなたは悪くありません。悪いのは、部下の存在や努力を無視し、圧力をかける側なのです。


無視される日々が心と身体に与える影響

毎朝、職場の最寄駅に近づくたびに、呼吸が浅くなっていく。
ドアが開いて人の波に押されながら歩きつつ、「今日はあの人の機嫌がいい日だといいな」と、まるで天気を祈るような気持ちで出社する。

オフィスに入って「おはようございます」と声をかける。
でも返ってくるのは、沈黙と、空気のように扱われる視線。
あなたの声は、まるでそこには存在しなかったかのように、宙に溶けて消えていく。

その瞬間、心が凍る。

「また今日も、ダメだったか…」
そんな思いが胸を締めつける。これが毎日、続くんです。何週間も、何ヶ月も。

上司に無視されるという行為は、たとえ言葉を交わしていなくても、確実にあなたの心と身体を蝕みます。

  • 夜になると眠れない。
  • 朝になると起きられない。
  • 食欲が湧かず、味がしない。
  • 胃が痛む、吐き気がする、胸がドキドキする。
  • いつも人の顔色をうかがって、自分の感情がわからなくなる。

そしてある日、「もう自分は必要とされていないんじゃないか」「ここにいる意味がないんじゃないか」——そんな危険な思考が、頭をよぎるようになる。

このまま放っておくと、うつ病や適応障害など、深刻なメンタル不調に陥るリスクがあります。実際、私のもとに相談に来られた方の中にも、心療内科の受診歴や、休職経験のある方は少なくありません。

何が怖いかって、それがすべて「無言」で行われているということ。

怒鳴られるわけでもなく、叱責されるわけでもなく、ただ、あなたが“いないもの”として扱われる

人は誰しも「認められたい」「存在を肯定されたい」と願って生きています。
それを根こそぎ奪われるのが、「無視」という行為です。

だから、どうか気づいてください。
今、あなたが感じている“つらさ”は、心が正常に反応している証拠です。


「我慢」では解決しない現実

多くの方が、「もう少し頑張れば状況が変わるかも」と希望を抱きます。

でも、残念ながら無視する上司は、自ら態度を改めることはほとんどありません。むしろ、部下が我慢を続ければ続けるほど、彼らはそれを「支配できた」と錯覚し、態度をエスカレートさせる傾向があります。

このままでは、自分の心と人生を削ることになります。


退職や転職は「逃げ」じゃない。「自分を守る決断」です。

「辞めたい」「限界かもしれない」
そう思った時、あなたの中にこんな声が響くかもしれません。

「でも、ここで辞めたら負けだ」
「次の職場でも同じことが起きるかもしれない」
「履歴書に傷がつく」

お気持ちは痛いほどわかります。

でも、あなたがこれ以上傷つく必要はありません。誰にも無視されない、あなたを認めてくれる職場は、必ずあります。

実際、上司の無視がきっかけで転職し、「今では毎日笑って出勤できる」と話してくれた方が何人もいます。転職は「逃げ」ではなく、「自分を大切にする選択」です。


転職を考える前にしておきたい3つのこと

とはいえ、いきなり退職・転職という決断をするのは簡単ではありません。そこで、まずは以下の3つを実行してみてください。

① 状況を「記録」する

いつ、どんな場面で無視されたのか、具体的にメモを残しましょう。日記形式でもOKです。これは心の整理になると同時に、いざというときの証拠にもなります。

② 第三者に相談する

家族・友人・カウンセラー・社外の相談窓口でも構いません。とにかく、誰かに話すことが大切です。「話すだけで救われた」と言う方も多くいます。

③ キャリアの棚卸しを始める

「自分にできることって何だろう」と不安に思う前に、これまでの業務内容や実績をリストアップしてみてください。あなたには、転職市場で活かせるスキルがきっとあります


【無料相談受付中】あなたのキャリアは、ここから始まります

もし今、「職場に行くのが怖い」「このままだと壊れてしまいそう」と感じているなら、一人で抱え込まずに、私たちに相談してください

転職エージェントとして、あなたのキャリアと心の両方を大切にしたい。今の苦しみを少しでも軽くするお手伝いをさせてください。


最後に──あなたがここにいる意味

「無視されている自分に、価値なんてないんじゃないか」

そう思ってしまうのも、無理はありません。でも、忘れないでください。

あなたは、ちゃんと頑張っている。ちゃんと存在している。誰かの評価や態度で、あなたの価値が決まることなんて、絶対にありません。

もし今の場所でそれを信じられないなら、新しい場所を探せばいいんです。私たちは、いつでもその一歩を一緒に踏み出します。

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この記事を書いた人

はじめまして、miuraと申します。
40代の会社員で、現在は転職に関する情報を発信しています。
このブログでは、実体験をもとに、転職活動で役立つ情報を発信しています。お気軽にご覧ください!

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