転職活動で避けて通れない「履歴書」。
しかし、久しぶりに書くとなると「書き方がわからない」「何を重視すればいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、転職アドバイザーとして数百人の履歴書を添削してきた筆者が、転職用の履歴書の正しい書き方を解説します。記入例・テンプレートも用意していますので、そのまま参考にできます。
■ この記事でわかること
- 転職用履歴書の基本構成とポイント
- 書き方の具体例(記入例)
- NG例と注意点
- すぐに使える履歴書テンプレート
1. 転職における履歴書の役割とは?
履歴書は、あなたの「第一印象」を左右する重要な書類です。
採用担当者は履歴書を見て、下記のようなポイントを確認します。
- 書類の丁寧さや誤字脱字の有無 → ビジネスマナー
- 職歴や学歴 → 経歴の整合性
- 志望動機 → 企業への熱意
- 自己PR → アピール力や自分の強み
つまり、履歴書はただの経歴紹介ではなく、「自分を売り込む営業ツール」なのです。
2. 転職用履歴書の基本構成と書き方ポイント
転職で使用される履歴書は「JIS規格」または「転職用フォーマット(職歴重視)」を使うのが一般的です。ここでは主要な項目ごとにポイントを紹介します。
① 日付
- 提出日または記入日を記入
- 「○年○月○日」形式で西暦・和暦は履歴書全体で統一する
例:2025年5月31日(西暦で統一する場合)
② 氏名・ふりがな・生年月日・性別
- 氏名は戸籍上の正式名を楷書で丁寧に
- ふりがな:「ふりがな」ならひらがな/「フリガナ」ならカタカナで統一
- 生年月日は満年齢も忘れずに記入
③ 住所・連絡先
- 都道府県からマンション名まで省略せず記載
- 電話番号・メールアドレスは確実に連絡が取れるものを
注意:フリーメールを使用する場合、ビジネス向けのアドレス(氏名が入ったもの)がおすすめ。
④ 学歴・職歴
学歴・職歴はまとめて記載します。
- 見出しを「学歴」「職歴」と明記
- 学歴は高校卒業から記載(大学中退なども記入)
- 職歴は会社名・部署・役職・業務内容まで書くとベター
【記入例】
学歴
2002年4月 〇〇高等学校 入学
2005年3月 〇〇高等学校 卒業
2005年4月 〇〇大学 経済学部 入学
2009年3月 〇〇大学 経済学部 卒業
職歴
2009年4月 株式会社△△ 入社
営業部に配属。法人営業を担当
2014年3月 株式会社△△ 退職(家庭の事情により)
2014年4月 株式会社〇〇 入社
マーケティング部で販促企画を担当
2025年5月 株式会社〇〇 退職(転職のため)
現在に至る
※「以上」で締めくくるのが正式な書き方です。
⑤ 資格・免許
- 資格は正式名称で記載
- 日付順ではなく、仕事に関連するものを優先
【記入例】
2010年6月 普通自動車第一種運転免許 取得
2015年11月 日商簿記2級 取得
2018年3月 TOEIC 800点取得
⑥ 志望動機
採用担当が重視するポイントの一つ。具体的に企業への熱意とマッチ度を伝えましょう。
【記入例】
貴社が展開する〇〇事業に以前より関心を持っており、これまでの営業経験を活かして即戦力として貢献できると考え志望いたしました。前職では新規開拓営業を5年間経験し、年間売上1位を3回達成いたしました。貴社の〇〇という強みに共感し、より高いレベルで自分のスキルを発揮したいと考えております。
⑦ 本人希望欄
- 特にない場合は「貴社規定に従います」と記載
- 勤務時間、勤務地、年収など希望がある場合は簡潔に書く
3. 履歴書作成でよくあるNG例
NG例 | 理由 |
---|---|
「とりあえず応募しました」といった志望動機 | 企業研究不足がバレる |
空欄が多い | 意欲が伝わらない/手抜きの印象 |
誤字脱字、修正テープの使用 | 社会人マナー違反と見なされる |
メールアドレスが不適切(例:love-happy@〜) | ビジネスに不適切な印象 |
4. 転職に使える履歴書テンプレート(無料ダウンロード用)
以下のようなテンプレートを使用すれば、ミスなく簡単に作成できます。
▼ 転職用履歴書テンプレート:Word形式
【内容】:学歴・職歴重視、志望動機欄広め、資格欄あり
※「履歴書 テンプレート 転職」で検索すると、リクナビNEXTやマイナビ転職でも無料ダウンロードできます。
まとめ|履歴書は「丁寧・正確・自己アピール」がカギ
転職活動において、履歴書は企業との最初の接点です。
丁寧に、わかりやすく、そして何より「自分の強みが伝わる内容」に仕上げましょう。
ポイントを押さえて書けば、履歴書はあなたの「最強の武器」になります。
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